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おひとりさまとフレイル:家族代行サービスの助けが必要な時

 おひとりさまの方々が高齢になると、日常生活の中でフレイル(虚弱)になるリスクが増えます。そんな時、家族代行サービスが重要な役割を果たします。本記事では、おひとりさまとフレイルの関係性に焦点を当て、家族代行サービスがどのようにサポートできるかについて探っていきます。

1.おひとりさまの健康リスクとフレイル

 よく「高齢者の居場所作り」という言葉を聞くようになりました。各自治体や市民活動団体で、おひとりさまをおひとりにしない取り組みを進めています。しかし、おひとりさま全員が心地よい居場所を作ることは困難です。おひとりおひとりのお気持ちに寄り添い、これからの生活や健康のサポートができたら良いのですが、お元気なおひとりさまは自己管理してね~とほったらかしです。
 「これからが不安なんです」
 「本当に大変になった時にはお助けしますから、それまではお元気で頑張ってください。」
 これは、ある行政機関職員と75歳独身女性の会話です。
 65歳以上の一人暮らし(単身高齢者)が、内閣府「令和5年版高齢社会白書」によると、2040年には896万人となる見込みと聞けば、その返答は間違ってはいない、ですね、
 

内閣府 令和5年版高齢社会白書(全体版)

1−1 おひとりさまの健康リスクとは?

 高齢者のおひとりさまの健康リスクは、孤独や社会的孤立による精神的な影響や、適切な栄養摂取の難しさ、運動不足による身体的な衰え、医療サービスへのアクセスの制限、そして認知症や慢性疾患のリスクの増加などが挙げられます。これらの問題は、高齢者が健康で充実した生活を送るために、包括的な支援や地域社会の関与が重要です。
その重要だとわかっている、公的機関の包括的な支援を受けるにしても、地域社会の関与を持とうと考えるにしても、まずはそれを発信する力がないと誰にも気づかれないということにもなりかねません。
 人は往々にして、他人の前では我慢し、見栄を張ることもあります。いつも一緒にいる家族がいれば、異変に気づけても、たまに訪れる親族や友人ではわからないことは仕方ないことなのかもしれません。そしてそこに「まさか」が加わると余計に、です。小さな気づきもまさかうちの母が、とか、まさかあの人が…などの躊躇とともに打ち消されてしまうのです。

1−2 フレイルの兆候と影響

 フレイルは、加齢による身体的、精神的な弱さや脆弱性の状態を指し、その兆候としては筋力の低下、身体機能の低下、疲労感、栄養不良、運動能力の低下などが挙げられます。フレイルは日常生活における活動制限や、身体機能の低下をもたらし、転倒や骨折、入院などのリスクを増加させる可能性があります。また、フレイルは認知機能の低下やうつ病の発症リスクも高めることがあります。早期の発見と適切な介入が重要であり、運動や栄養の改善、社会的サポートの提供などが有効な対策となります。
 90歳になっても自立して生活できている、ということであれば、要支援・要介護にはならず、身体的な自立度が低下している場合や、家族のサポートが不十分な場合などを除くと、一般的には公的な支援は受けられません。本当にお元気なら「お元気な証拠!」と一緒に喜びたいのですが、元気でなくても自立して生活でき、介護状態となるまでの間に存在する厄介な期間それが「フレイル」です。公益財団法人長寿科学振興財団が運営しているウェブサイトで、「高齢者が増えている現代社会において、フレイルに早く気付き、正しく介入(治療や予防)することが大切です。」とあります。早く気付く家族がいれば良いのですが、おひとりさまの場合は誰に気付いてもらえるのでしょうか?
 医学的なことは医療関係者にお任せするとして、おひとりさまがおひとりにならないようにする、おひとりで困ることがないようにしておくことが、これがフレイル予防の一つの要素といえそうです。


益財団法人長寿科学振興財団が運営しているウェブサイト

2.家族代行サービスの役割とメリット

 家族代行サービスの役割は、高齢者や障がい者、病気の方など、生活上の支援が必要な人々の日常生活をサポートすることです。具体的な役割としては、日常生活の手続き、医療機関への同行、コミュニケーションの支援などが挙げられます。
 メリットとして、利用者自身の生活の質が向上することはもとより、離れて暮らすご家族の不安の軽減につながります。さらに、専門のサポートを受けることで、健康状態の維持や社会とのつながりを保つことができるでしょう。

2−1 家族代行サービスの概要

 家族代行サービスは、高齢者や障がい者、病気の方などの生活支援を提供するサービスです。通常、家族が何気なく行っている日常生活の手続きや買い物、医療機関への同行、コミュニケーションの支援など、個々のニーズに応じたサポートを家族の目線から行います。訪問介護や居宅介護サービス、介護施設の利用とは異なり、家庭での生活をサポートすることが特徴です。 

2−2 おひとりさまの家族代行サービスのメリット

 おひとりさまが家族代行サービスを受けるメリットはいくつかあります。まず第一に、家族代行サービスは日常生活のサポートを提供するため、高齢者が生活の困難を乗り越えるのに役立ちます。これにより、生活の質が向上し、生活の自立を促進できます。
 さらに、家族代行サービスは家族の負担を軽減することができます。おひとりさまの遠くに住む家族が忙しい場合や介護負担が大きい場合、家族代行サービスが日常生活の一部を代行することで、家族が自身の時間や仕事に集中できるようになります。
 また、家族代行サービスは型通りのサポートを提供することよりも、どうしたら利用者の健康状態の維持できるのか?社会とのつながりを保つことができるのか?を利用者と一緒に考えることができます。孤独感や社会的孤立を軽減につながります。
 

3.家族代行サービスの選び方と注意点

 利用者の立場やお考えに寄り添い、必要なサービスを提供してもらえるかどうかをきちんと確認しましょう。財産管理などを依頼する場合には、事務委任契約を公正証書で結ぶなどして、トラブルを防ぐこともできます。

3−1 適切な家族代行サービスの選び方

 家族代行サービスを選ぶ際には、以下のポイントに留意すると良いでしょう。

信頼性と信用性: サービスを提供する会社や個人の信頼性を確認しましょう。
サービス内容と柔軟性: 提供されるサービス内容や柔軟性を確認しましょう。
スタッフの質と教育: スタッフの質や教育水準を確認しましょう。資格や経験、トレーニングを受けたスタッフが適切なサポートを提供できるかどうかを確認します。
料金体系と透明性: 料金体系が明確であるかどうかを確認しましょう。
契約条件とキャンセルポリシー: 事前に契約書を作成し、契約条件やキャンセルポリシーを理解しましょう。契約期間や解約条件、キャンセル料などを確認し、不明点があれば事前に質問しておきましょう。

注意点としては、サービス提供者の信頼性や安全性を確保することが重要です。財産管理など、トラブルにつながりやすい内容が含まれる場合には事務委任契約を公正証書で結びましょう。また、利用者のニーズや要望に合ったサービスを提供してくれるかどうかを検討することも大切です。最終的には、自身や家族の状況に合った最適な家族代行サービスを選ぶことが重要です。

3−2 「晴れるや」の家族代行サービスとは?

 「晴れるや」では、原則として75歳以上の「おひとりさま」もしくは、ご夫婦のみの「おふたりさま」のご家族代行サービスを提供しています。
 まずは、無料のカウンセリングを通して「晴れるや」のサービスを知っていただき、ご納得いただいてからサービス提供を始めますので、ご安心下さい。
 簡単な「家族代行サービス」は月額1万円(税別)から~。決められた時間内にできるサービスを話し合います。サービス提供開始時に高額な入会金などはありません。
 公的介護サービスとの連携が必要になってきた場合には「事務委任契約」「死後事務委任契約」等を連携している行政書士が公正証書を作成して契約を結びます。金銭管理やご家族の代わりとして、弁護士や司法書士と連携しながら必要なサービスを決めていきます。「晴れるや」ならではの、あたたかな心の通う本当の意味での『ご家族代行見守りサービス』をさせていただきます。月額料金など詳細は無料カウンセリングの際にお話しさせてください。
 遠方にお住いのご家族様(子供、兄弟姉妹、甥姪など)よりのご相談は、ZOOMもしくはお電話でお受けしています。お気軽にお問合せください。