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認知症予防とエンディングノートの活用法

人生の終わりを見据えた「エンディングノート」と、認知症予防対策は、私たちの心の安らぎと生活の質を向上させる重要な要素です。このブログでは、エンディングノートの役割とその作成方法、認知症予防に有効な生活習慣を紹介します。もしもの時に備えることで、あなたと家族の未来をより明るくする手助けをしていきます。https://youtube.com/channel/UC9FjOks5q7RhgksfNIqyU0w?si=IY9m3xDPhcIzaPtN

1.エンディングノートの重要性

もし、エンディングノートを書かないで死んでしまったら…この世にもういないあなたは困ることはありません。でも、残された家族はどうでしょう?あれはどうする?これはどうなる?と慌てふためいて、あなたとのお別れもままならぬまま葬儀の準備やその後の対応にあたらなくてはなりません。「ちゃんとやっておいて欲しかった」と遺影に向かい、恨みごとを並べられることでしょう。
 あなたは家族を困らせたいですか?

1-1. エンディングノートとは?

 終活の第一歩として「エンディングノート」の作成をおすすめしています。自分自身の不安や憂いを顕在化させることができるからです。私のところに相談に来られる多くの方が仰ること、それは「これから何に困るのかがわからないことが不安です」。誰しもがまだ経験していない老後ですから、いろいろな人の意見は参考にしたいところです。でも、長い間生きてきて、その生き様は百人百様です。誰一人同じ人はいませんから、あなたに合った終活を見つけて欲しいのです。「身体のこと」「お金のこと」「葬儀やお墓のこと」などなど、書き進めていくと「自分史」の役割も果たすのがエンディングノートです。過去をひもとくことで、これからすべきことが見つかります。

1-2. エンディングノートの書き方

エンディングノートを一人で書き進めていくと手が止まる人がほとんどです。「死」を意識し、自分がこの世にいなくなったら…を想像するので気持ちがドヨーンと暗くなります。やめた、きっと誰かが何とかしてくれるでしょ?そう思って書くのをやめてしまう人が多いので、エンディングノートは買ってきても、書き終えるまで進められる人は10%にも満たないのです。だから、楽しく書き進めるためには気分を高揚させながら書いていきましょう。目次を見て「ここなら書けそう」というところを選んで書き始めたら案外スムーズに進んでいくかもしれません。それでも難しいと思ったら、ぜひ終活カウンセラーと一緒に笑いながら楽しく書きすすめることをお勧めしています。筆記用具は鉛筆もしくはシャープペンで。消えるボールペンでもいいですが、何度でも書き直せるもので書いてください。

2. 認知症予防対策

もうすぐそこに来る、2030年には推計で7人に1人が認知症高齢者になると予測をされています。認知症予防には社会とのつながりを推奨したり、生活習慣だったり、食べ物だったり、各方面の専門家がいろいろ提案しています。終活カウンセラーとして、終活することで、老後不安を早期に減らしておくこと「老後ストレスの軽減」も認知症予防に効果的だということを提案していきます。

2-1. 認知症予防にエンディングノート

 認知症予防に効果的な生活習慣として、食事、運動、社会とのつながり、十分な睡眠などいろいろ挙げられます。ストレス管理ももその一つです。75歳の後期高齢者となるころから、急に最晩年へ向けての不安が増幅してくるようです。老後資金は大丈夫か?とか、相続で家族が揉めることはないだろうか?とか、自分のお墓や供養についてはどうしておいたら良いのか?とか、挙げたらきりがありません。それがストレスとなってどんどん老け込んでいく方を数多く見てきました。早めの準備でその憂いや不安は取り除いておけるわけですから、終活そしてエンディングノートを作成しておくというのは、家族のため、というより自分のためといえるわけです。またエンディングノートは「備忘録」の役割も担います。自分が認知症になり、本来の自分ではなくなってしまった時に元気な時の自分のことを記しておくことにより、ケアする人がケアしやすくなり、その認知症の進行を遅らせるための会話の糸口になるかもしれません。

2-2. 脳を活性化させるエンディングノート

 エンディングノートは記入するために頭を使います。遺言とは違い法的効力はありませんが、そのかわり「こう書かなくてはいけない」という決まりも存在しません。備忘録としてエンディングノートを書くにしても、保険証券を引っ張り出したり、年金手帳や年金証書を探したり、今やスマホの中にしか納まっていない友人の住所や連絡先を探しまくったりただ座って書けばいいというものでもないのです。それらを並べてから、いろいろ思い出さなくてはならないので、脳を活性化させないと書けません。常に手に届くところにおいて「あ、そうだ」と思い立った時にさっと書き加えて欲しいです。一般社団法人終活カウンセラー協会発刊のエンディングノートでは、家族や知人に向けた思いを記入するページがあります。このページは遺書という捉え方で書いて欲しくはありません。口に出すと恥ずかしいけれど、言っておきたいこと、長年連れ添った夫や妻に「愛してるよ、いつもありがとう」なんて書いておくのはどうでしょう。最晩年になったとき、認知症になった時には言えなくなりますよ。

3. もしもの時の備え

 前述したとおり「備忘録」でもあるエンディングノートは、もしもの備えになります。いろいろなパスワードを記入しておく場所としても有効です。クレジットカードや様々なアプリもそうですが、そもそもスマホが開けなくなった時に、本人でないとできないことがたくさんあります。その解決に家族が膨大な時間を割くことになることだけは避けておかなくてはなりません。

3-1. 介護が必要になったら

 介護が必要になったら、まず最初に相談に行くのが行政の高齢者支援窓口や地域包括支援センターです。地域包括支援センターは住んでいる場所により決まった地域包括支援センターがありますから、その連絡先はエンディングノートに記入しておいてください。おひとりさまの場合、家族が遠くにいる場合など、ケアマネージャーさんから家族に連絡をとる必要があった時などもエンディングノートに必要な情報をまとめておけば迅速にことが運ぶのです。通常、介護が必要になって実際にケアを受けられるようになるまでに様々な手続きをふんでも1か月以上かかります。それがエンディングノートの記載のないことで連絡や状況把握に時間がかかり遅れてしまうことも想定されます。また一生懸命に書いたエンディングノートがどこにあるか誰も知らなければ本末転倒です。近所の方や親しい人、地域包括支援センターなどに知らせておきましょう。それが難しい場合には、冷蔵庫にそのありかを記したものを貼っておくなどしてください。

3-2. 家族のために、自分のために備えるということ

2040年問題…現役1.5人で1人の高齢者を支える時代はすぐそこです。人口が減少の一途にある現在では、高齢者を支える人がいないのです。だから、高齢者になった時に支えてもらわなくても良いように自己防衛を一人ひとりがしなければなりません。必須課題です。支えてくれる人がいなければ、家族が介護離職を余儀なくされたり、こんなはずじゃなかったというような辛く悲しい老後に耐えなければならないのです。まずは、健康です。健康に留意し、社会とのつながりを保ちつつ、元気に生活することが誰もが憧れる「ぴんぴんころり」への1歩です。この二つは後ろ向きではなく前向きに進められるので多くのシニアの皆さんが頑張っています。ところが「終活」「エンディングノート」となると、後ろ向きになり後回しされます。これは絶対にダメです。75歳過ぎると何でもやることが億劫になるようで、終活などへの着手が難しいようです。だからこそ、人生100年時代の半分の50歳になったらまず、エンディングノートを書き始めてください。家族のため、自分のために備えることは現代人の義務です。
 「何から始めればいいの?」との疑問は多くの方が持ちます。それに終活は順番が必要です。詳しくは弊社のYouTubeチャンネルから「終活DEアンチエイジング」をご視聴ください。
 終活は一人で取り組もうとして失敗して投げ出す方が本当に多いです。人口減少で、何とかしてくれる人が絶対的に不足しているのですから、投げ出して困るのはあなたです。
 終活のプロが「エンディングノート作成」や「セカンドライフプランニング」を一緒にすすめます。ぜひお問い合わせください。

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